配送業務に欠かせない配車計画

複数の顧客をトラック何台でどの様な順路で回ると効率的か?
配送業務を効率化に向けて、また、以前から属人化しやすい領域である配車計画業務において、デジタル活用の流れはますます進んでおります。

GIS (地理情報システム)活用による配送ルート解析

GIS(地理情報システム)には、道路ネットワークデータを活用したルート分析をはじめとするネットワーク分析が複数用意されています。その中でも、ラストマイルデリバリー解析は、「複数の訪問先をトラック何台でどのように回ると効率的か?」を算出する機能になります。配送先の指定時間や軒先での作業時間はもちろんのこと、ドライバーの稼働時間、車両の積載量、方面分けを考慮するといった多彩な分析が可能です。また、地図付きの印刷や訪問先の順序や到着予定時間などを含む情報を一覧で出力する機能も備わっています。

ルート解析結果のイメージ
ルート解析結果のイメージ
方面(エリア別)のルート解析結果のイメージ
方面(エリア別)のルート解析結果のイメージ

ルート配送の効率化に向けた可視化・分析・共有

特定の日時とルートで、あらかじめ決まった訪問先に荷物を配送する「ルート配送」において、GIS(地理情報システム)を用いた可視化・分析・共有の活用例をご紹介します。

現行の配送ルートの可視化
運転日報の様な現状の回り方が把握できる実績情報があれば、それらを GIS に取り込み現行の回り方を可視化することが可能です。現状の回り方を地図上で見ることにより、一覧では把握が難しい、地理的な視点で順路確認や配送エリアの関係性を把握することができるでしょう。

現行の配送ルートの可視化イメージ
現行の配送ルートの可視化イメージ

効率的な配送ルートのシミュレーション
冒頭に紹介した様な「ラストマイルデリバリー解析」を用いることで、効率的な配送ルートの分析が可能となります。現行の回り方と対比しながら、課題の把握や施策の検討に繋げることが可能です。

効率的な回り方のシミュレーションイメージ
効率的な回り方のシミュレーションイメージ

また、これらの解析結果からは、車両毎の想定される運転距離や運転時間も得ることができますので、現行とシミュレーション結果を比較して、その効果性を把握することが可能となります。

ルート配送の効率化

分析結果の共有
現状の可視化や分析した結果は、ArcGIS Online の様なクラウドサービスにアップロードすることで、他メンバーや関係者とシームレスに共有することが可能です。
ダッシュボードを活用した閲覧や、スマートフォン上からマップや情報を閲覧するといった手段があります。

ダッシュボードによる共有
ダッシュボードによる共有
スマートフォン上での閲覧・情報更新
スマートフォン上での閲覧・情報更新

ArcGIS 物流ソリューション

以上がラストマイルデリバリー解析によるルート配送の効率化の内容でした。「ArcGIS 物流ソリューション」では、このような可視化・分析を行える機能に加え、分析結果を他の関係者と共有するソリューションや現場の状況をリアルタイムに共有するソリューションを兼ね備えています。また、ソリューションと併せて使えるデータも豊富に取り揃えております。ご興味がありましたら、「ArcGIS 物流ソリューション」のホワイトペーパーも用意しておりますので(画面右上の「資料ダウンロード」より)ダウンロードしてみてください。

       

 

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