センサー活用による消耗品の自動補充

インターネットにつながったセンサーにより「モノ」の状態などの情報を把握する IoT(Internet of Things)のコンセプトを消耗品の補充などに活用するサービスが生まれつつあります。例えばプリンターのインクが少なくなってきたらセンサーがそれを感知し、自動的に補充用のインクの購入手続きが行われ、補充用のインクを配送するサービスが考えられていますが、こうしたサービスのオペレーションも、GIS と組み合わせることでより効率的に行うことができるようになります。

補充が必要なモノの位置をリアルタイムで可視化

センサーから送られてくるインク残量と位置情報を GIS で処理し、残量が少なくなっているプリンターの位置をリアルタイムに可視化することで、それらのプリンターの位置(顧客のオフィスの位置)とインク残量を直感的に把握できるようになります。

プリンターの設置場所と各プリンターのインク残量
プリンターの設置場所と各プリンターのインク残量をダッシュボードで可視化しています。
円の大きさで残量を表現し、残量が 20 %以下になったものは黄緑色で表示することにより一目で現状を確認可能です。
地図に加えて、グラフやインジケータを組み合わせることで、より詳細な情報も確認できます。

最適な配送ルートを解析

さらに、補充の必要なプリンターの位置と交通ネットワークを解析することで、配送における最適な経路を解析することができます。上記のダッシュボードの例では、青色のピンで表現した配送拠点が 3 箇所あるので、残量が 20 %以下となっている 16 ヶ所にインクを補充するために、拠点ごとに最も効率良くインクの補充をするための最適巡回ルートを解析します。
これにより、その日の補充・配送業務において、最適と思われる経路や順番で補充用インクを配送すべきかを配送業務の従事者が直感的に理解することが可能になり、補充オペレーションの効率性を大幅に向上させることが可能です。

最適な配送ルート
ネットワーク解析により各拠点からの最適な配送ルートを可視化した結果。
各拠点からの最適なルート・配送する場所・順番が描かれています。

その他の活用例

上記の例はプリンターのインク補充のオペレーションに関するものでしたが、同様の仕組みで他にも以下のような活用例が考えられます。
・自動販売機の飲料補充
・LP ガスの配送
また、補充業務以外にも、異常検知時の点検などの類似したオペレーションにも活用可能です。

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ハンドブック
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