ビューティーケアにおける消費動向の変化
従来の消費者は、高所得層はラグジュアリーブランドを好み、低所得層はプライベートブランドを購入するといったように、所得や社会的地位に応じて購入するブランド層が明確でした。
しかし近年は、「節約をして、欲しいものを買う」傾向にあり、単純に所得とブランド層とを結びつけることはできなくなりました。例えば、生活用品はプライベートブランドを購入し、飛行機も格安航空会社を利用するのに、携帯電話は iPhone の最新機種を買う、というように、ブランドの嗜好性は多岐に亘ります。
特にビューティーケア分野においては、プライベートブランドが増え、流通や消費者の動向は変わってきており、今市場で何が起きているのかを知っておく必要があります。
消費者行動の分析と課題
そのためには、消費者の行動を調査・分析しなくてはなりません。
しかし、膨大な情報の加工や処理には人手も時間も割かれてしまい、それに伴い意思決定も遅くなってしまいます。結果として、それらの情報が経営戦略に反映される頃には、すでに時代遅れになっている可能性があります。
Esriのテクノロジーで「データ」を「情報」へ
自社で集めたデータ。POS や売上シェア、ポテンシャルといったサードパーティから入手できるデータ。マーケットには、多種多様なデータが散在しています。
では、それらのデータを集約してみたら?「どこで」という付加情報を与えたら?「今」という即時性を与えたら?誰もがそのデータを使えたら?
それを実現するのは Esri のテクノロジーです。
意思決定には、「収集」→「処理」→「アクション」という3つのステージがあり、それぞれにおいて ArcGIS を活用することができます。
「収集」:
どこからでも簡単にアクセスできる環境をユーザーニーズに合った形で構築することができ、データ収集の基盤を作り上げます。
「処理」:
ArcGIS なら、膨大でまとまりのないデータでも、位置情報という統一されたキーで一つにまとめることができます。さらにそこへ分析を加えることで、単なる「データ」を「情報」へと昇華させます。
「アクション」:
分析した情報を ArcGIS プラットフォーム上で共有することで、今までのように受け身ではなく、能動的でスピーディーなアクションを可能にします。
ArcGIS は、意思決定のキーである
NIVEA では、Esri とのコラボレーションにより、以下の結論を得ました。
- 市場は常に変化し続けており、我々はより強固で素早い意思決定を行う必要がある
- NIVEA では、ArcGIS は効率を促し、効果を生むためのキーとなっている
- マーケットデータは地図上で統合することで、新たなものが見えてくる
- ArcGIS を使うことでデータに価値が生まれ、経営戦略に活用できる
何が起きているかを知り、それに基づく意思決定を行う。それも素早く。
適切な意思決定を行うために情報は不可欠であり、その情報を生み出す ArcGIS は、意思決定の過程において重要なプラットフォームなのです。
本事例は、2016年に米国で開催された Esri Business Summit で発表された内容を元に執筆しています。
Nivea (米国esri.comへ遷移します/英語)
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